ブラインシュリンプはメダカや金魚、その他小型魚の餌として重宝されていますが、
そんなブラインシュリンプの餌にも次のようにいくつかの種類があります。
- 自分で孵化させるブラインシュリンプエッグ
- 殻無しブラインエッグ
- 乾燥ブラインシュリンプ
- 孵化後に冷凍した冷凍ブライン
どれが一番優れているとも言い難いのですが、この記事ではブラインシュリンプの餌の種類、それぞれのメリットやデメリットをみんなの口コミも含めて紹介します。
ブラインシュリンプエッグの評価や口コミ
ブラインシュリンプエッグは乾燥耐久卵とも言われており、ブラインシュリンプの卵が乾燥して長期保存できる状態になったもののことです。
この記事では次のことを主に解説しています。 ブラインシュリンプは稚魚の餌として人気 ブラインシュリンプの基本情報 ちなみに『㎛(マ ...
それを自分で孵化させて稚魚に与えます。
生まれたばかりのブラインシュリンプは小さい割に、栄養価が最も高く、稚魚の餌として重宝されています。
ブラインシュリンプの特徴や孵化については下記記事で紹介しています。
稚魚の餌?ブラインシュリンプとは?ブラインシュリンプの基礎知識。
そんブラインエッグのメリットやデメリット、口コミをチェックしましょう。
ブラインシュリンプエッグのメリット
まずはブラインシュリンプエッグ(乾燥耐久卵)のメリットから紹介します。
- 24時間で孵化するため計画的に孵化させ給餌できる。
- 孵化直後のブラインは0.4㎜以下程度で稚魚でも食べれる。
- ヨークサック(栄養が詰まった袋)があり栄養価が高い。
- 餌だけでなく観賞用としても楽しめる。
ブラインシュリンプを孵化させることで新鮮な餌を確保でき、なおかつ栄養価が高いから、餌としてはかなり優秀だと思います。
ブラインエッグのデメリット
次にブラインシュリンプエッグのデメリットをチェックしてみましょう。
- 孵化させる手間と時間がかかる。
- ブラインと卵の殻の分離が面倒。
- 孵化したブラインの採取が面倒。
- 海水でしか孵化しないため塩水を準備する必要がある。
それでもそれに勝るメリットがあるから人気があるのです。

ブラインエッグの口コミ
こういったメリットやデメリットがあるうえで、みんなはどのような口コミをしているのかチェックしてみましょう。
ブラインシュリンプエッグもいろんな種類がありますが、商品別というわけではなくブラインシュリンプエッグを孵化させて与えることに関する口コミをピックアップしています。
- 最近は孵化させることも楽しんでいます。
- すぐに食いついてくれます。
- 簡単にブラインを採取する方法を知りたいです。
- 値段が安いので助かります。
- 稚魚以外も皆大喜びでワラワラと出てきて食べていました。
- 腹が膨れすぎるほどに食べてくれました。
- はじめてですが、うまく孵化できません。
- 面倒だけど食いつきが良いから続けてます。
- ブリードするなら必需品です。
- 殻の除去が面倒・難しいのでやめました。
- 慣れれば面倒ではありません。
- 人口餌は食いつきが悪かったけどこちらは食いつきが凄い。
私はやめてしまったものの、おすすめしたいもののひとつであることには変わりはないですね。

ブラインシュリンプエッグの私の感想とおすすめな人
私は面倒でやめたといいましたが、すべての人が面倒に思っているかというとそうではありません。
孵化させることを楽しんでいる人も多くいるようでした。
ブラインシュリンプエッグを孵化させて与えるのがおすすめなのは次のような人です。
- 大量の稚魚を育てる人。ブリーダー。
- 稚魚の餌にお金を駆けたくない人。
- ブラインシュリンプを孵化させたことがない人。
- 人工飼料で稚魚育成に失敗している人。
- 栄養価の高い餌を与えたい人。
- 稚魚の生存率を高めたい人。
ブラインエッグは内容量の20gなどだけ見ると少なく感じますが、卵は微小ですし乾燥しているため一粒一粒がとっても軽いんです。
ブラインエッグにも消費期限のようなものがあるので、まずは少量のものを購入して孵化させて与えてみましょう。
その具合で、次に購入するのはどのくらいの量がいいかを見当付けて選んでみることをおすすめします。
孵化させること自体は難しくはないですが、孵化させるためのスペースを確保するのが大変だったり、確保できても水槽のそばでやっていると見た目が悪くなるというのは絶対的にあると思います。
まぁ個人でやるアクアリウムは基本的に自己満足ってところもあるので、そういった方や孵化させるための場所をしっかり確保できる方にはおすすめです。

どの餌にするか迷っているのであれば、孵化させることを第一選択とするのもいいのかなって思います。

先に楽なほうをやって満足感を得てしまうと、なかなかこの方法には移れないかもしれません。
殻無しブラインエッグのメリットデメリットと口コミ

“殻なしブラインシュリンプエッグ”っていうやつ?
黄身を抽出というよりも、“殻を溶かして中身だけにしている”ということのようです。

自分でブラインシュリンプエッグを殻無しエッグに加工する方法もあり、こちらは殻無しにした後に孵化させることもできます。
しかしこの加工された殻無しブラインエッグは孵化はしないようです。
そんなブラインエッグのメリットやデメリットと口コミも紹介します。
ちなみに、ブラインシュリンプエッグを自分で殻無しに加工する方法は下記記事で紹介しています。 殻無しブラインシュリンプエッグといえばブラインシュリンプの卵を加工した乾燥人工飼料というイメージだと思います。 しかし、自分でも殻無しブラインシュリンプエッグを作ることがで ...
殻無しブラインシュリンプエッグの作り方。自作の殻無し卵なら孵化させても殻の分離が不要で未孵化卵も与えられて無駄がない。孵化させずに高栄養ブラインを与えることも可能。
殻無しブラインエッグのメリット
殻無しブラインエッグには次のようなメリットがあります。
- フラインを孵化させる手間が不要。
- 思ったときにすぐに与えられる。
- すぐには沈まず捕食が苦手な魚でも食べやすい。
- 殻が無いだけで栄養はそのままだから栄養豊富。
- 孵化前の状態なので微小でどんな稚魚でも食べられる。
孵化の手間がいらないのが、個人的には一番大きなメリットでした。

殻無しブラインエッグのデメリット
一方で殻無しブラインエッグのデメリットにはこのようなことがあります。
- 耐久卵のように長期保存できない。
- 生餌に比べると食いつきが悪いらしい。
- 生餌に比べると稚魚の生存率が高いらしい。
- 他のブライン餌よりも値段が高い。


殻無しブラインエッグの口コミ
殻無しブラインエッグを利用している人はどのような口コミをしているのかチェックしておきましょう。
- 非常に細かく、軽く混ぜればすぐに沈むのでコリドラスの稚魚にもちょうど良い。
- きめ細かいパウダー状で小さな稚魚でも食べられる。
- ブラインシュリンプの卵だけあって食いつきが良い。
- わざわざブラインを沸かさなくていいのが便利。
- 浮いたまま動かないのであまり食べてくれない。
- コリドラスが立ち泳ぎで食べに来るほど食いつきが良い。
- グッピー稚魚に与えたけど食いつきはイマイチでした。
- すぐに沈まないので肝心の稚魚や中層の魚が食べれているか不安も。
- ブラインを沸かせない時に便利です。
- 魚の体格が良くなってきた気がします。
ただし、人工飼料になるとどうしても食いつきが落ちたり、なかなか食べてくれないという報告もあるようです。


やはり人口餌になるだけでちょっと違いが出るんですね。
殻無しブラインエッグがおすすめな人と私の感想
メリット・デメリットを踏まえ、私の口コミなども含めて、殻無しブラインエッグがおすすめなのは次のような人たちです。
- ブラインシュリンプを沸かすのが面倒な人。
- たまには沸かすのを休憩したいひと。
- 生活リズムが不規則でブラインの孵化が難しい人。
- 手軽に簡単に素早く給餌を済ませたいひと。

前述したところもありますが、私は殻無しブラインエッグで生餌との食いつきの差を感じることはありませんでしたし、
稚魚の生存率もあまり差は感じませんでした。
ブラインの人工飼料のなかでは殻無しブラインはおすすめしたい物のひとつです。
乾燥ブラインシュリンプのメリットデメリットと口コミ
乾燥ブラインシュリンプタイプは先ほどのものとは違い、孵化したブラインシュリンプをフリーズドライ製法により乾燥させたものを小さな塊にしたものです。
それだけではなく次のキョーリンの乾燥ブラインでは、
ブラインシュリンプには不足しているビタミン類が添加されている特徴があります。

簡単に与えられそうですね。
塊を崩して与えるなどすれば問題はありません。

乾燥ブラインシュリンプのメリット
乾燥ブラインシュリンプのメリットには次のようなものがあります。
- 簡単に与えられる。
- ビタミン類が配合されているものもある。
- 保存・取り扱いに優れる。
- 簡単にパウダー状にもできる。
- 浮上性ですぐに沈まず、沈殿しにくい。

乾燥ブラインシュリンプのデメリット
乾燥ブラインシュリンプのデメリットもおさえておきましょう。
- 孵化タイプに比べると食いつきが悪い個体も。
- 孵化タイプより稚魚の生存率が低いという口コミも。
- すぐに沈まないため底層・底ものの魚は食べにくい。
あまりデメリット的なものはありませんが、調べてみるとどうしても生餌には劣るということをいう人がいるものです。
そう感じる人がいるので、やはりそういったこともあるのでしょう。
あまり食いつきの差を感じなかったのかもしれません。

乾燥ブラインシュリンプの口コミ
乾燥ブラインシュリンプを使っている人の口コミはこのようなものがあります。
- いろんな魚に好評です。
- ブラインも孵化させているが、こちらも食いつきは良いです。
- 食いつきが良い時もあれば悪い時も。
- 孵化させる時間がないときの代用に。けっこう使えます。
- 孵化ブライン面倒→冷凍は高い→乾燥ブライン。
- 冷凍から乾燥に変えたら食いが悪くなった。
- 孵化が面倒でこちらに。弱っていた魚も食べるし、回復も早い。
- 粒は簡単につぶせるので給餌の量の調節も簡単です。
- 崩さないと食べにくそうにしているので崩しながら与えています。
- すぐに沈まないので食べるのが下手な魚にも便利です。
- 手で砕ける便利さと食いつきが抜群。
乾燥ブラインではあまり好まない個体もいるようですね。


人工飼料だとやっぱり面倒ということはないみたいですね。
乾燥ブラインシュリンプの私の感想とおすすめな人
乾燥ブラインシュリンプを使ってみるのをおすすめしたい人は次のような方です。
- ブラインシュリンプを与えたことがない人。
- 孵化させるのがめんどくさい人。
- たまには孵化をさぼりたい人。
- 冷凍ブラインを冷凍庫に保管できない人。
安く・与えやすく・保管しやすいというところでしょう。

ただし、乾燥ブラインシュリンプは室温でも保存できますが、長期間置いていたり湿度が高いと、ちょっとフワッとした固形になってきます。

私は室温保存でしたが、神経質な人は冷蔵庫で保管したほうが安心して給餌できると思います。

冷凍ブラインシュリンプのメリットデメリットと口コミ
孵化したブラインシュリンプの栄養を損なわないように、急速冷凍させた冷凍ブラインシュリンプもあります。
クリーンベビーブラインシュリンプなどが一例です。
キューブ状に冷凍されてひとつづつ取り出せるため取り扱いやすく手も汚しにくい特徴があります。
また、ブラインシュリンプには不足しているビタミン類(ビタミン複合体)をブラインシュリンプに含ませて急速冷凍しているため、栄養価としてもすぐれていると謳われているものです。
冷凍ブラインシュリンプのメリット
冷凍ブラインシュリンプのメリットは次のようなものがります。
- キューブ状で必要数だけ使える。
- 孵化させる手間がない。
- ブラインに不足しているビタミン類を含ませたものも。

冷凍ブラインシュリンプのデメリット
一方で冷凍ブラインシュリンプにも、もちろんデメリットがあります。
- キューブ単位だから量を細かく調整できない。
- 量が多いと食べ残しが出やすく水を汚しやすい。
- 孵化させるブラインに比べて稚魚の生存率が下がるというクチコミも。
- まとめ買いすると冷凍庫が狭くなる。
- 冷凍保存で家族の批判をうけることも。

冷凍ブラインシュリンプの口コミ
上記のようなメリットとデメリットがあることを踏まえ、冷凍ブラインシュリンプの口コミを参考にしてみましょう。
- キューブ状なので量が管理しやすい。
- 安くて稚魚の食いつきも良い。
- ブラインを沸かす時間がないときに使ってます。
- 手抜きしたいときは冷凍が便利。
- ときどき食べてくれないのもいます。
- 冷凍餌は消化に悪いような気がします。
- 淡水も海水も食いつきがいいです。
- 粉末餌から冷凍に変えたら生存率が上がった。
- 孵化させるブラインの方が食いつきがいいというが、そんなことはない。
- ブラインを沸かすのが面倒で、便利なこちらに変更。
- 週一で与え続けてたら色が揚がってきた。

私はキューブを水で溶かして注射器で吸い、少し勢いよく水槽に押し出していました。
水中を泳ぐような感じで浮遊するようにみえるのか、食いつきは問題ありませんでした。


溶ける前にキューブをつつき出すのもいるので、それでは体温の変化が起こりそうな気がしています。

冷凍ブラインシュリンプは消化に悪い?



消化に悪いというのは与える量に問題があるのではないかとも思います。

孵化させるブラインシュリンプや乾燥タイプの人工飼料ならこまかく量を調節することができますが、
キューブ状の冷凍ブラインシュリンプを解凍しないで与えると、キューブの個数単位での給餌になると思います。
そうなると餌の量を細かく調整できません。
与えすぎ・食べすぎにより消化不良となりやすいのではないでしょうか。
また、冷凍餌は保存しやすいことや他の餌との併用で利用することもあるのでどうしても鮮度が保ちにくいこともあります。
保存期間を過ぎていたり、何度も開け閉めする家庭用冷凍庫での保存なら、なおさら劣化は進みやすいことだと思います。
冷凍餌が消化に悪いのではなく、
- 保存期間は大丈夫なの?
- 保存状態は問題ない?
- 与える量は多すぎない?
こういった点に無頓着であるのかもしれません。
冷凍ブラインシュリンプも鮮度や与える量に注意するようにしたいものです。
冷凍ブラインシュリンプの私の感想とおすすめな人

- 乾燥ブライン・殻無しブラインエッグを試したけどダメだった人。
- ブラインシュリンプを与えたいけど孵化させる手間が取れない人。
- たまにはブラインの孵化の手間を省きたい人。
- 冷凍庫に餌を入れても怒られない人。
個人的にはもっと使ってみたかったのですが、こっそり冷凍庫に保存していたらすぐにバレてしまって文句を言われることになり、継続して与えることができませんでした。
食いつきは孵化させたものとあまり変わりはないようでしたが、殻無しタイプやフリーズドライタイプに比べると解凍する手間と保存場所にとくに気を遣わないといけないため、使いにくい感じはどうしてもあります。
解凍は必須ではないですし、保存場所が確保できるのであれば冷凍も使いやすいのではないかと思います。
ただし、同居している人がいるなら、まずは保存の同意を得るようにしましょう。
コラム : 全部使ってみることをおすすめします
給餌としてのブラインシュリンプの種類とそれぞれの特徴なんかを紹介してきました。
このように「このタイプが絶対にベスト」というものはありません。
どんなものにも少なからずデメリットは存在し、そのデメリットは全ての人にとってデメリットとは言い切れません。
それぞれの良さがあるので、「今の自分のアクアにはどの方法が効率的かな?」と振り返ってみることも大切かもしれません。
私の場合は
- とにかく沸かしてみたくてブラインエッグ。
- 簡単な冷凍ブラインにしてみる。
- 殻無しブラインエッグや乾燥タイプにしてみた。
(稚魚が全部成長しても困るし、ブライン沸かすのが面倒になってきた)
↓
(冷凍庫が狭くなるし気持ち悪いから入れるなと家族の反発を受ける)
↓
(とっても満足するが、PSBに興味を持ち、PSBも併用する)
このように、いろんなものを使った挙句、結局はフリーズドライの餌とPSBに落ち着くことになりました。
本当、どれが自分にとって一番良いかは、魚の飼育状況だけではなく、自身の状況にも左右されたりするものです。
ひとつに絞らずに、いろんなものを併用してみるのもいいと思います。